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Contact Lens Trouble Shooting (No.27)

こんにちは、サンコンタクトレンズです。
コンタクトレンズ(CL)苦情解消のノウハウを電子メールでお届けする、
コンタクトトラブルシューティングMailサービス(No.27)をお送りします。

今回は、「LASIK術後のフラップのしわのCLでの改善とCL選択上の注
意点」、です。


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■□◆ to サンコンタクトレンズ

LASIK術後のフラップに発生するしわをPiggy Back Lens
やハードコンタクトレンズ(HCL)で改善できるとの報告がありますが、ど
のようなメカニズムで治るのですか、処方上の注意事項等お解かりになる範囲
で結構です。


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■□■□◆ from サンコンタクトレンズ

Piggy Back Lensとは、円錐角膜などの不正乱視の視力矯正に
用いられている、ソフトコンタクトレンズ(SCL)の上にHCLを乗せるレ
ンズシステムです(Piggy Back=おんぶ)。SCLで装用感の良さ、
HCLで不正乱視の視力矯正能を狙っています。

CLによるLASIK術後のフラップに発生するしわ改善で、推定されるメカ
ニズムはオルソケラトロジーと似ているのではないでしょうか。「LASIK
は、フラップの円周部分はついているが、二層の角膜実質層は1年たっても完
全にはくっついていないので何かあるとはがれることがあり、よいとはいえな
い。癒着すれば角膜が混濁し、癒着しなければはがれることも考えられる」、
という意見を聞いたことがあります。

HCLやPiggy Back Lensという「硬いもの」を角膜上に乗せ
瞬目のたびにレンズの周辺部で角膜の周辺部を圧迫すると、二層の角膜実質層
の内、上層のみが伸展されるのでしわが軽減されるのではないでしょうか。

> 処方上の注意事項は?
HCLやPiggy Back Lensによる視力矯正を必要とするLAS
IK術後眼は、フラップの位置がずれたりレーザー照射の中心がずれたりして
いると考えられます。従って、角膜の形が不整で不正乱視があるのでレンズが
ずれたりはずれたりしやすいフィッティングの難しい眼です。

角膜実質を蒸散させるのですから、しわは術式の原理上出るものと考えられま
す(痩せると皮膚がたるむのと同じ)。近視の度数が高いほど角膜実質の蒸散
量が多くなるので、しわも寄りやすくなります。しわの寄る位置が周辺部なら
問題は少ないのですが、視軸に近いと視力に影響が出る場合もあるでしょう。

1)ハードコンタクトレンズ:LASIK術後眼の断面は角膜移植後眼と同じ
く台形になっています。HCLをフィッティングする場合、以下の順にデザイ
ンを決めると良いでしょう。

(1)直径:大きくする。ICブレンドの部分がフラップの円周部分に当たら
ず、またHCLの安定位置が多少悪くても視力への影響を少なくするため
9.5または10.0mm、ただしフラップの円周部分にあたらなければ
8.8mmとし直径の数値にはこだわらず柔軟に対処する。

(2)ベベル:0〜マイナス1型にする。はずれたりずれたりしにくいよう角
膜からのエッジの浮き上がりを小さくする。

(3)ベースカーブ(BC):最初のBCは弱主経線とします。中央部がエピ
カルクリアランスになるのはやむを得ないのですが、直径の大きいトライアル
レンズ装用時のフルオレセイン(Fl)パターンから判断して、ややエピカル
クリアランスかつエッジが浮き上がりすぎないBCに変更します。エピカルク
リアランスの程度とエッジの浮き上がりは矛盾するのですが、両者のバランス
をとれるBCにします。

このようにして選び注文製造した第1選択のHCLの動きと安定位置を観察し
ます。動きと安定位置が今ひとつであれば、ベベルデザインの調整を試みます。
それでも改善が不十分であれば、レンズをまぶたで引き上げるよう、MZ加工
やフロントウェーブデザインを採用します。難しい眼の場合、多少のBCの変
更よりベベルデザインの方が大きく影響します。

フィッティングが難しい眼の場合、BCをかえてもFlパターンの変化がほと
んどなく、Flパターンの観察があまり役に立たないことがあります。このよ
うな場合、涙液の交換を詳細に観察することは試みてみる価値があります。

スリットランプで瞬目に伴うHCL下のFlの濃淡の変化を詳細に観察してみ
ると、HCLが安定位置で止まった時、「フッと」Flが濃くなることを観察
できることがあります。濃度が濃くなることは涙が周辺からHCL下に入って
きていることを意味します(HCLが中央から下方に移動して角膜の形状から
くるHCL−角膜のギャップが深くなるのとは明らかに異なります)。

今後の検討課題として、周辺部のみがスティープになっているHCLのデザイ
ンがあります。

2)Piggy Back Lens:このレンズシステムは、ハードソフト
両者のレンズの管理が煩雑、はめるのが難しい、レンズのずれ・はずれがある、
BCの選択とフィッティングがトライアル&エラーで難しい、ソフトに1Da
yディスポーザブルソフトレンズを使うと経費が高くなる、などの問題点があ
りあまり普及しているとは言えません。しかし、HCL単独による視力矯正で、
視力が出ない場合そしてデザイン調整をしてもトラブルでどうしてもはめられ
ない場合には、試みてみる価値があるでしょう。

Piggy Back Lensについてはよくわかりませんが、その欠点を
少なくするという観点から述べてみます。角膜の断面が台形の場合、SCLの
周辺部は浮き上がり、ひだが入ったようになりがちです。円錐角膜の方でも、
Piggy Back Lens SystemでSCLを使うと、乾燥感が
ひどくSCLを装用できないため、やむを得ずHCLになる方もいるそうです。

SCLの種類・BCの選択やHCLのBCの選択法はトライアル&エラーで一
定の方法がないようです。HCLのずれを少なくするため、HCLの直径は大
きくエッジリフトは低めが良いでしょう。


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(A)CLの本紹介ページを新設しました
   (当社TOPページのコンタクト情報BOXからも行けます)
 ・TOPページ      http://www.sun-con.com/
・CLの本紹介ページ http://www.sun-con.com/clts/syoukai/140201.htm

CLをより深く理解していただくため、サンコンタクトレンズは眼科の先生と
スタッフの方々に以下の本をおすすめします。

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ウエダ眼科(下関市)で、患者さん説明用に使用されていた小冊子をまとめて
出版された本です。CLユーザーが日頃疑問に思っていることを、写真やイラ
ストを使って、Q&A形式でわかりやすく解説されています。
 著者 植田喜一 先生 (ウエダ眼科 院長)
 定価 ¥1,400(+税)  メディカル葵出版


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糸井素純先生が、「より多くの人に読んでいただき、CL障害が少しでも減れ
ば」と、出版された本です。CL障害の主な症状と原因、そしてそれをどうす
れば解消・予防できるかを詳しく解説されています。
 著者 糸井素純 先生(糸井眼科医院 院長)
 定価 ¥1,300(+税)  マキノ出版


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Mailサービス係  担当 井口郁夫  http://www.sun-con.com/
mailto:sunclad@sun-con.co.jp  TEL 075-221-6861 FAX 075-221-7810
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