円錐角膜の方に絞った視覚障害者福祉サービス解説
−京都市の資料と大阪府のホームページから抜粋編集−
文責:サンコンタクトレンズ
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(円錐角膜のコンタクトレンズの処方経験のある施設紹介)
(株)サンコンタクトレンズ 本社:京都 営業所:東京、京都、大阪、神戸、広島、福岡、宮崎
※ ↑札幌など他の地域の方にもご紹介しております。
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表1.視覚障害の等級一覧表
表2.視覚障害者の受けられる福祉サービス一覧表(表中で円錐角膜の方の該当欄はカラーマーク)
はじめに
身体障害者福祉のサイトは充実したものがありますが、視覚障害者に絞ったものは少ないようです。特に、円錐角膜(症)に焦点を絞ったものは見あたりません。そこで、(株)サンコンタクトレンズが、地方自治体から公開されている資料を調査し、コンパクトにまとめて紹介します。
円錐角膜の方の視覚障害者福祉サービスは次のようになっています
1.まず医師の診断を受け 、視覚障害の等級について診断書の交付を受けます。視覚障害の等級は1−6級に分 かれており、矯正視力や視野の程度により分類されています(表1)。
2.診断書に基づき、身体障害者手帳交付を申請します。手帳交付の条件は、視覚障害があり永続的なことです。身体障害者手帳を持つのが視覚障害の福祉サービスを受ける前提条件です。
クラス分けは矯正視力(または視野欠損)で
円錐角膜の方の場合、該当する視覚障害の級別は、5級−6級(主に6級)と思われます。6級は「一眼の視力(ここでは矯正視力。以下同じ)が0.02以下、他眼の視力が0.6以下のもので、両眼の視力の和が0.2を越えるもの
」です。(5級は「両眼の視力の和が0.13以上0.2以下のもの、または両眼の視野の2分の1以上が欠けているもの」)。
サービスの種類
具体的に、障害者手帳を持つ視覚障害6級の方が受けられるサービスの主なものは、更正医療給付、生活福祉資金の貸付、補装具の交付・修理、所得税・住民税の所得控除、福祉乗車証(市バス・地下鉄の5割引)、JR・私鉄運賃割引(片道100Kmをこえる普通乗車券5割引)、タクシー運賃割引(10%)、フェリーの割引、民間バスの割引、NHK受信料の減免(低所得者のみ)、NTT電話番号の無料案内、公営施設の利用、などです。以上のサービスは、障害状況、所得状況、世帯状況(世帯主かどうか)により受けられない場合があります(表2)。
角膜移植に医療補助は?
上記の更正医療給付の中には、角膜移植など「角膜手術」に対する給付もあります(京都市の場合)。円錐角膜で両眼とも視力不良で移植する場合、そして糖尿病網膜症や緑内障も視覚障害者である場合には適応になるそうです。
京都市における視覚障害者の手帳交付数は、平成12年3月現在で、1−6級6,812 人、5級926人、6級1,007人です(表1)。
円錐角膜のコンタクトレンズは補助が受けられるか?
一般の コンタクトレンズ(CL)は健康保険の適用が認められていません。白内障術後の眼内レンズは保険がききますが、白内障術後のCLはききません。しかし、眼内レンズが入れら
れない医学上の理由があってやむなく眼鏡やCLを選択したのであって、保険適用は認められなくても、白内障術後で眼内レンズを入れられない場合の眼鏡またはCLは、補装具の交付として申請する方法もあるようです(認められるかどうかは未確認。下記の補装具の具体的内容を参照。各市町村によって対応は異なるかもしれません)。円錐角膜は眼鏡では視力矯正ができないのですから、円錐角膜のCLは補装具としての申請が認められる「可能性」はあると思います(前例があるかどうかは確認できていません)。窓口では円錐角膜の方の相談はきいたことがない、とのことでした。
視覚障害者用の補装具の交付・修理の具体的内容は、盲人用安全つえ、義眼、眼鏡、点字器、遮光眼鏡です。
さいごに
以上、円錐角膜の方の視覚障害者福祉サービスについてざっとご紹介しました。都道府県や市町村によって細かな条件が違う場合があります。詳しい条件を省略
しましたので、詳細はホームページのある大阪府の身体障害者福祉のサイトにアクセス して調べてください。また相談窓口は、市の福祉関係課、社会福祉協議会、福祉事務所、病院のケースワーカーなどです。京都市の場合、視覚障害専門の相談員がいます。
参考資料
・障害者福祉のしおり(冊子:京都市、平成12年8月)
・福祉の手引き(身体障害・知的障害のある方のために)平成 16年度版(大阪府)
http://www.pref.osaka.jp/shogaifukushi/tebiki/net-tebikih/もくじ.htm
・視覚障害リソース・ネットワーク 
http://www.twcu.ac.jp/~k-oda/VIRN/
・サンコンタクトレンズ 連絡先
〒604-0983 京都市中京区麩屋町通夷川上ル笹屋町475番地
(株)サンコンタクトレンズ 学術情報部
TEL 075-221-6861 FAX 075-221-7810
sunclad@sun-con.co.jp http://www.sun-con.com/
付記
1)円錐角膜の症例数は以前は約2万人程度と言われていましたが、『円錐角膜疑い』を含めると約20万人
にも上るのではないかと推計されています。
2)円錐角膜は思春期に発症し、症状は角膜が円錐状に突出することによる不正乱視で、メガネで矯正して
も視力が出ないことで発見されることが多いようです。
3)多くの症例では専門医の先生など円錐角膜へのコンタクトレンズの処方経験のある施設で、ハードコンタ
クトレンズを適切に処方していただくことで視力がある程度矯正でき、不便はありますが日常生活は送れると
言われています。
4)なお、円錐角膜は角膜の突出で角膜の一部が薄くなるため、レーシック(LASIK:近視矯正手術)の禁忌
(手術してはいけない)とされています。
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