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・コンタクトレンズの最大の長所は、角膜上の涙の層に接着することで近視や遠視・乱視
はもちろんのこと眼鏡で視力矯正のできない円錐角膜や不正乱視・不同視などの人々に
すばらしい視力を与えることです。しかし、最大の欠点も角膜上の涙の層に接着すること
で、適正な条件を満たすことが出来なければ常に角膜異物として障害を起こす危険性が
あります。
・適正な条件とは、
@眼科の先生による診断・処方と装用指導。
Aレンズメーカーによる、処方通りの正しいレンズ提供。
B装用者は正しい使用方法を必ず守っていただく。
と、いうことです。
・角膜は透明体であるため、血管がありません。そのため栄養は目の中から、酸素は
大気中から涙を介して採り入れます。また、涙を流して角膜の老廃物を排出しているの
です。
コンタクトレンズが装着されることにより、大気中の酸素の摂取量が低下するのですが
瞬目するたびにレンズの周辺部から新しい酸素や栄養を含んだ涙が流入し、角膜で消
費された古い涙や老廃物が排出されて新陳代謝が行われるのです。しかし、レンズの
デザインが角膜の形状と上手く合わなければ涙の交換が悪くなり、角膜障害を起こし
ます。近年開発された透気性レンズは、より多く大気中の酸素を角膜に送るためのもの
ですが、いくら透気性がよい物でも、涙液交換が良くなければ(レンズデザインが不適
であれば)角膜障害を起こすことになります。
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健常な黒目の状態。等高線はレンズをはずしてもほぼ変わりません。レンズがきちんと合っていればこのようになります。 |
マウスを上の画像に移動してください。レンズの固定痕が確認できます。 |
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酸素透過性よりも、的確なレンズデザインが重要です。右の図はデザインが合わず、固着してしまった例です。 |
レンズデザインが良くないと、このように、レンズが黒目の上の方に止まってしまうことがあります。このため涙が交換されずレンズの痕が残り、障害を生じます。 |
・指紋が一人一人違うように、人間の目の形も、一人として同じ形はありません。角膜
(クロメ)や瞼の形もそれぞれ異なります。しかも生き物ですから体調や生活環境の変
化によって微妙に変化するのですから大変やっかいなことです。そのうえ現在の処方
の多くはいくつかのメーカーの規格品の中から、それぞれの眼に合いそうなレンズデザ
インが選択されているという方法で、一人一人の眼に合わせて作られている訳ではな
いのです。多くの人々が何とか装用されているのは、生体の適応能力の強さに依存
しているのです。強度の屈折異常のある人などに多く、万一不適合のレンズに無理に
慣れることは他の眼科疾患の原因となることもあります。