サンコンKyoto-CS | サンコンタクトレンズでは眼科医療機器の開発・販売を行っています。

サンコンタクトレンズ

サンコンKyoto-CS

「サンコン Kyoto-CS」は、「スティーヴンス・ジョンソン症候群(SJS)及び中毒性表皮壊死症(TEN)の眼疾患において、既存の眼鏡・コンタクトレンズ(CL)を用いても十分な視力が得られない患者に対する視力補正及び自覚症状の緩和」を目的としたハードコンタクトレンズ(HCL)です。本製品は、眼科医が学会等での講習会を得て、処方に際し必要となる十分な知識及び技能を有し、はじめて(処方も含めた)取り扱いが可能となります。

SJS及びTEN患者は角膜上皮幹細胞疲弊症を生じ、角膜表面を結膜上皮が覆います。そのため角膜混濁、眼表面全体に及ぶ不正乱視、癒着が起き、角膜は凸凹の不正な形状を呈して視力低下の要因となります。また、涙液が少ないため常に乾燥状態で、強度のドライアイを生じます。

これらの視力障害に対して既存の眼鏡やCLでは視力補正ができません。また眼痛には人工涙液やヒアルロン酸などの点眼が処方されますが、一時的に緩解する程度で根治治療にはなりません。

「サンコン Kyoto-CS」は、SJS及びTENの眼後遺症用HCLとして、京都府立医科大学眼科学教室との共同研究により開発しました。

通常のHCL(左)とサンコンKyoto-CS(右)

サンコン Kyoto-CSの特長

  • SJS及びTEN眼後遺症の視力を改善

    大きなレンズ直径(13.0、14.0mm) で角膜全体を覆い、レンズの脱落を防止安定した装用ができるため視力が改善

  • ドライアイによる眼痛を緩和

    レンズが角膜全体を覆うため、人工涙液の蒸発を抑制し角膜表面の乾燥を防止

  • 人工涙液の頻回点眼で、長時間の継続装用が可能

    瞬目によるレンズの動きで、人工涙液(レンズ下と強膜部分)の交換が可能レンズを装脱することなく、長時間の継続装用が可能

    ※継続装用:終日装用の間、人工涙液を入れ換えるためのレンズ装脱を必要としない装用状態を継続装用と表記しています。

レンズ装着時の人工涙液と角膜・強膜の図

ベベル幅を通常のHCLに比べ約4倍広く設計しているため瞬目時にレンズが動き、強膜部分で涙液交換がスムーズに行えます。

レンズの組成

  • 構成モノマー

    フッ素含有メタクリレート系化合物、ケイ素含有メタクリレート系化合物、アルキルメタクリレート系化合物、メタクリル酸

  • 酸素透過係数

    100 × 10-11(cm2/sec)・( mLO2/ mL × mmHg)

  • 着色剤

    アントラキノン系着色剤

  • レンズカラー

    ブルー

酸素透過性・耐久性・防汚性(タンパク汚れ)・防汚性(脂質汚れ)・親水性のレーダーチャート

本製品には処方に関する承認条件がついています。

  • 承認条件

    本品の適応に関連する十分な知識・経験を有する医師が、講習の受講等により、本品の処方に際し必要となる知識及び技能を得るなど、本品が適切に用いられるよう、関連学会と連携の上で必要な措置を講ずること。

  • 講習会

    関連学会と連携の上、講習会の開催を予定しています

  • 取扱施設

    取扱い施設についてはお問合せください。
    (京都府立医科大学附属病院、慶應義塾大学病院、東京歯科大学市川総合病院、広島大学病院、愛媛大学医学部附属病院)

療養費について

本製品は療養費の支給を受けることができます。
詳細は、保医発0323 第1号(平成30年3月23日)厚生労働省保険局医療課長通知をご確認ください。

販売名

サンコン Kyoto-CS
高度管理医療機器 輪部支持型角膜形状異常眼用コンタクトレンズ
医療機器承認番号 22800BZX00071000
添付文書:リンクPDFを参照ください
参考書類:リンクPDFを参照ください

問い合わせ先

サンコンタクトレンズ Kyoto-CS事務局 / TEL 0120-02-5565